2万円と1万円どちらかをあなたにあげます。
あなたはどちらを選びますか?
2万円ですよね。
でも、ある条件をつけるとほとんどの人が1万円を選んでしまいます。
その条件とは、2万円は1年後に、1万円は今すぐあげると言われたときです。
なぜ、『一年後の2万円』より『今の1万円』を選んでしまうのでしょうか。
見えない先の利益より今の利益のほうが大きい
これは人間が消費行動を起こすときには『現在志向バイアス』と呼ばれる心理が働くからだそうです。
現時点に近い事柄を大事にするという傾向のことで、食糧が安定していなかった原始時代のころの名残と言われています。
将来取れるかどうかわからないりんご2個より眼の前のいちごのほうが魅力的に写っていたのでしょう。
『現在志向バイアス』は夏休みの宿題や、年金問題にもつかわれています。
今現在の遊びを優先してしまって、宿題がたまってしまう
20年後、30年後にもらえる年金より現在の収入のほうが大事
さらには、バーゲンセールの衝動買いにも『現在志向バイアス』は影響します。
誰かに買われるくらいなら今買ってしまおう
どうせ安いし
衝動買いは経済を動かすほどの影響があるそうです。
日本人全員が今日から衝動買いを一切やめたら、経済はすぐに冷え込んでしまうんだそうです。
「そんなに衝動買いしているかな」と思い返してみると、たしかにしています。
コンビニでスーパーで、いつもよく行くお団子屋さんで。
ついで買いというか、目についたものをサッと買ってしまうことはよくあります。
現在志向バイアスは悪者なの?味方なの?
バイアスとは偏った見方とか、思い込みといった意味もあります。
ある物事をきちんと正面から見られなくなるなどの弊害があります。
偏見や先入観としてとらえると、あまりいいイメージはありませんね。
少し待てば得られる利益が大きいのに、つい目先の利益につられてしまう。
といったイメージは、あまりよく見えません。
理性的に考えると
わたしは、これは人間に備わった直感に通じるものがあると思っています。
人類は、お金を発明し、経済を発展させてきました。
積立預金や、資産を保有することで、将来のリスクを減らすことも発明しました。
本来なら、理性的に考えると1年後の2万円のほうが得することがわかります。
今1万円をもらっても、自分自身では1万円を2万円に増やす運用はできません。
じゃあ、1年後に2万円をもらうのが得をするのか、といわれると、どうも納得できないのです。
衝動買いも、無駄遣いのイメージはありますね。
しかし、それがすべて必要のないものばかりだったかと言うと、そうではありません。
逆にあの時買っておいてよかったと思うことのほうが多いです。
(むりやりそう思い込んでいるかも、ですが。)
わたしは直感を信じます
社会制度や時間的、金銭的利益を計算して、理性的に行動することは損をしないために必要なことです。
理性的に生活している人と、直感で生活している人を比べると、理性的なひとのほうがスマートな感じがします。
でもね、と思うんです。
直感は理屈ではなく、そのときにぱっとひらめくこと。
人類がここまで生き延びて発展してこられたのも、ご先祖様がそのときそのとき直感を働かせて危険を回避してきたからなんだと思っています。
その瞬間に感じたことは、自分のなかで消えることはありません。
記憶に残っていなくても、潜在意識には残っています。
理詰めで納得するよりも、自分で『いいと思った瞬間は大事にしたい』と考えるほうが人間らしいです。
お金の使い方も、恋愛も同じなんじゃないかな、と思うんです。
直感を磨くことが、結果的に自分の行きたい道にいけるんだと思います。
まとめ
わたしも思い悩むほうです。
あれこれ悩んで行き詰まってしまって、それで結局は直感でものごとを決めてしまう。
そんな傾向があります。
直感で決めたことは、たとえそれがうまく行かなくても後悔はしません。
理屈で決めたことが、うまくいかないと後悔してしまいます。
わたしにとって、金運とは直感がうまく働くことだと思っています。