地鎮祭の歴史をみると金運が見えてきます。

いまでは行う人も減ってきましたが、それでも家を建てる時には地鎮祭をする習わしがあります。

その土地に住む神様に建築の許しを乞い、工事の無事完成を祈願し敷地を清める。

そんな意味があります。

地の神を鎮める祭りなので地鎮祭です。『地祭り』『とこ鎮めの祭り』とも言われます。

地鎮祭は「日本書紀」にも出てきます

692年に「新益京(しんやくのみやこ)を鎮め祭らしめた」という一文

がでてくるのです。

新益京とは藤原宮のこと。この記述の2年後に持統天皇は飛鳥を離れて藤原宮に引っ越しをしています。

 

現代の地鎮祭は、おもに神職が行うので、新しく家を建てる地域の氏神様に相談するといいでしょう。

竹や榊、〆縄など、神様を宿らせるための祭壇は神職が用意してくれます。施主は、お酒やお米、野菜、魚などのお供え物を用意しましょう。

地鎮祭はやはり、大安吉日がよく選ばれます。祭壇は神籬(ひもろぎ)とも呼ばれ、四方に竹を立てて、注連縄を巡らせて囲みます。そこにお供え物を捧げて、神様を呼び込みます。この小さな祭壇は、臨時の神社のような存在でもあります。

そして、神職が祝詞をあげて、土地の神様に祈ります。その土地に生えた草を鎌で刈ったり、鍬で土地をおこしたりといった儀式もあります。

最後に関係者一同で玉串を捧げて、儀式は締めくくられます。

地鎮祭と棟上式

工事が進み、建物の基礎ができ、屋根を支える棟木を引き上げたときには、棟上式を行います。やはり、祭壇をつくって、建物にお神酒をまいて清めていきます。

このとき、餅やお菓子、小銭をまくこともあります。

 

これには近所の方に福をおすそ分けするという意味があります。

また、工事の関係者をねぎらう儀式でもあるのです。

地鎮祭や棟上式は、個人の住宅では行わない人も増えています。しかし、自宅を実際に建設してくれる職人さんたちに顔を合わせるいい機会でもあるのです。

施主と工事関係者がいい関係を保つのは、より良い施工につながります。

また、ご近所の方にご挨拶をするきっかけにもなります。このときに良い人間関係をつくっておけば、きっと新しい暮らしもうまくいくはずです。

人間関係がよいということは、金運がよいということと同じ意味です。