今あなたはトランプをしています。
配られたカードは、あなたの気に入るものではないかもしれません。
「カードが気に入らない」と投げ出すことはできます。
しかし、次の一手で一気に逆転できる可能性もあります。
淡々とゲームは進んでいきます。
まわりをみてみると、少しでも自分の手を良くしようと努力しています。
ほかの人のカードを見ることもできます。
あなたにとっては、いらないカードでも大事に守っている人がいます。
あなたに必要なカードを何枚も持っている人がいます。
見栄えばかり気にする人もいれば、誰も集めていないカードを死守している人もいます。
カードが気に入らないと嘆いてみたところで、ゲームはどんどん進みます。
ジョーカーは最悪の結果になるときもあれば、どんなカードに対応できる場合もあります。
エースは一番小さい数ですが、キングより強くなるときもあります。
どんなにカードを変えたくてもルールを無視して、変えることはできまん。
配られたカードや、次々とやってくるカードに不平不満を言っても意味がありません。
カードは24時間365日、常にまわってきます。
寝ている間も配られてきます。無意識に対応しなければなりません。
そして、得たカードと同じ枚数を、すぐに切らなければなりません。
手元のカードを良くすることに神経を集中しないと、あっという間に悪い手になっていきます。
少ないチャンスを確実に捉え、悪いカードはすぐに切る。
これをするには、全体を大きな目で見つめて、なおかつ瞬間瞬間を捉える直感が必要です。
全体の大きな流れを見るには知識、記憶、経験、思考が必要です。
瞬間を捉えるには、直感が必要です。
どちらか一方だけでは、乗り切ることはできません。
そうしているうちに、テーブルに並べられているカードの流れと、良い波悪い波を見る目がついてきます。
逆に、そうした流れが見えないまま、むやみにゲームをすすめても思うような結果にはなっていきません。
あなたのまわりには良いカードが常にまわっています。
それを自分の手持ちカードにできるかどうかで、ゲームは決まってきます。
さあ、まずは大きな目(知識、経験、記憶、思考)を手に入れましょう。
これは誰でもいつでもできることです。
本を読んでも、失恋しても、買い物をしても、散歩でも、食事中でも、何かに気づき考えることで、それが経験になり、記憶になり、大きな流れを見つめる目になります。
あなたなりの大きな目は、ほかの誰にも真似されることはありません。
次に、瞬間を捉える直感を手に入れましょう。
直感をきたえるには、体と心が整っていて緊張とリラックスが高いバランスで維持していないとできません。
直感とは字のごとく直に感じることです。
ゆっくり考えて結論をだしてそれを分析するということではありません。
これは、少し難しくて時間がかかるかもしれません。
体を整えるのは方法としては簡単です。体を動かせばいいのです。
ただし、継続するのが難しいですね。
心を整えるのはもっと難しいです。
これは、また別の機会にお話しましょう。
体と心の整え方はたくさんありますし、そのひとに合う合わないがあります。
わたしの場合は、呼吸法がいちばん合いました。
直感はゾーンにはいった状態がいちばん効果を発揮します。
ゾーンにはいっていないのに、直感を働かせてもたいてい空振りに終わります。
大きな流れをつかんで瞬間を捉えることができれば、どんなに悪い手が回ってきてもそれを逆にチャンスにすることができます。
もうお気づきでしょう。
あなたに配られるカードは金運そのものです。
あとはあなたがそれに気がつくかどうかです。
ルール解説の補足
最後にひとつ言い忘れていました。
あなたの最良の手は、あなた自身で決めることができます。
そして、勝ち負けはありません。
あなたが最良と思った手は、あなただけのものです。