秋は紅葉狩りですね。
夏の濃い緑もいいですが、赤、黄、茶のグラデーションも目を楽しませてくれます。
わたしはイチョウの黄色が好きです。
綺麗なイチョウの葉を見つけたら、本を重しにして押し葉をつくっています。
そして、文庫本のしおりとして使います。
そう言えば、神社にはイチョウの木が多いですね。
黄色は金運にもよさそうですよね。
なぜ紅葉するの?
紅葉とは、落葉樹が葉を落とす前に起こる現象のこと。
秋になると日照時間が短くなります。
気温も下がります。
葉は春から夏の間、太陽の光を浴びて光合成をして養分を幹へ送っています。
秋になって、気温が下がり日照時間が短くなると、光合成ができにくくなります。
葉から幹へ養分が送れなくなります。
すると、木々の活動が鈍くなって葉の付け根にある”離層”という切れ目ができます。
葉が光合成で作った養分は”離層”で遮断されるので、木全体に運ぶことができなくなります。
その養分は、葉の中で貯まっていきます。
その養分が、色素の一種アントシア二ンに変化しては全体を赤くします。
イチョウの黄色の色素はカロテノイドという色素です。
なぜ落葉するの?
養分を蓄えた葉は、”離層”から分離して地面に落ちます。
落ち葉はさらに昆虫や微生物が分解して、肥料となります。
そして次の年、水分や養分を蓄えて、根から幹へと吸収されて木全体の成長へとつながります。
やっぱり、自然はすごいですね。
ちなみに、冬の間は葉が落ちて光合成をしないので、木の成長は一時的に止まります。
冬の間はゆっくりと成長します。
夏は光合成が活発になって急に成長します。
その成長の差が、年輪となって現れるのです。